父が遠足をやめた理由
高校の数が少なく高校受験は「上に行く」という心構えから真剣に取り組まないと夢に終わる 必然的に生徒はまじめに勉強する
父は生徒を分け隔てなく育てる良い教師だ それは間違いない
が
普通に人だし我が家は進学塾だ
劣等生より優等生の方が伸びて面倒見もあるしたのしい
優秀な生徒は優秀な友達を連れてくる
やりがい、職業に喜び なんてモノも連れてくる
昼間は中学浪人、夜は現役中学生、
大勢の学生が我が家に通った
中学浪人は朝から夕方まで勉強ばかり、
ではない
父は行事も欠かさない
父がまだ若くて体力生徒に負けない頃のある年「
小岩井農場」まで「えんそく」と称して出かけた
我が家は盛岡駅に遠くない位置にあるが
えんそく である 歩科なくては意味がない
遠い 18キロもある
朝6時に出発し、小岩井農場に着いたのがお昼で、休んだ後小岩井駅まで1時間近く歩いて・・・汽車で帰った
自家用車がもちろん電話もほとんどない。信じるのは自分の足のみ
思い出話も何度もすることになるわけだ。
父は話がうまい
聴いているだけで小岩井牧場まで歩いて行きたくなる
翌年から種畜牧場(現岩手牧場)になった
種畜牧場だって〈道路事情も悪いので〉徒歩で2時間かかる
☆は調律師の時バスがなくて何度も歩いているからわかるのだ 遠い8キロくらい、最短は5.5キロくらいだけど二車線の国道4号線で歩道が一人やっとの狭さ。一桁国道なので大型車がバンバン走り風にあおられる難所で歩くのに適さない。
父はどんなルートを使ったか聞いておけば良かった、と思う、「えんそく」の距離を知るために。
「えんそく」=「遠足」とおく歩く のであってバスで「遠足」はおかしい
ピクニック=自然豊かな所に出かけて食事を取る 気分を変えての食事はおいしい 食事を取らねばピクニックにあらず 車移動もOKだそうだ。
ハイキング=テクテク歩く 食事はどうでも良い 歩くことが大事で山でなくても良い
デイキャンプ=弁当持参ではなく食材をかついで行って外で調理する
遠足はお弁当持参のハイキング ということになる、たぶん