舟状骨骨折 1 視覚障害者を差別しない仙人と☆の仕事

今の
明日からはじまる 舟状骨骨折 につながるので 
製本の行程+α 書きました
・・・・・・・・・・・・・
    製本の流れ
 
*;2000冊注文入ったから日までに終わらせると今月助かる
;・・・・
*;B41万5千枚頼んでおいて 明日から作業始める
;はい・・(何日徹夜かな)
 
生きるため、とは言え 
視覚障害には無縁であってほしい仕事ばかりしている
家内業 手作り製本 もそのひとつだ
そのひとつにすぎないのだ
.1ミリの誤差をとやかく言われながら
出荷時間に間に合わせるために徹夜の作業が続く
 
印刷業者に出すには不向きで
単価的に割の合わないものが 我が家の仕事となる
編集からやるものもあるし 印刷・製本だけのものもある
10冊から2000冊くらいまで 何でもござれ
 
作業は分担で 
編集=* 
印刷=* ほかのことをしながらできる 昼間のみ
折り= 印刷ができたものから 印刷が始まった夜から
  表紙=一枚ずつ折る 
     サイズの特殊な表紙のみ*が折る
仕分け=折る作業が終わったら 夜昼なし
帳合= 仕分けたもののページ確認 夜昼なし
糊付け=* 元気なときで 気分転換をしたい時間に 
カット=* 疲れていないとき
発送=*
 
折っても 折っても 
追われるばかり
夜も 昼も
あっちも こっちも 紙の山
 
;ああ、凝った
片眼だから首を曲げたまま何時間も集中するので
右肩甲骨のところが局所的に凝る
あまり続くと懲りすぎて 胃も働かなくなる 
そろっているかどうか調べるための指の腹が
だんだん紙で切れていくので 指を変えながら使う
量が多いとどの指もささくれのような筋がつく
 
そんなこと*は気がついてもいない 
目以外で揃っているかどうか確認できること自体 
思いつかないだろう
 
*は印刷屋でアルバイトをしていたとかで この仕事を始めた、
人の特性など 自分の頭の中でしか考えないから
いつも都合のいいように家族を理解する
目を使う作業では見えるのが当然
腰を使う作業では 健康でないわけがない
 
その都度都合が良い単品思考など 
の単品思考といっしょにされては困る 
 
*;ここ1.3ミリで
  ココは斜めに曲がると後やりにくい
作業が遅い、と となりで折り始める  
1.3
ミリといったくせに まるでいいかげんだ
;これなんか2ミリどころじゃない、3ミリ以上あるでしょう
*;まっすぐだったら適当でいい
;適当でいいなら3倍も速くできるよ
*;そうか やぁ 曲がってなきゃいいんだから
と言って 何百枚も1.3ミリに奮闘したきれいな作品の上に
3ミリも4ミリもずれているものを重ねる
;1.3ミリ以外のものココにつまないでよ
*;そういうなよ ドサッ
 
製本は健康を思う限度というものがない
あるのは納期 身体などどうでもいい
 
365日 この繰り返しだから 
取り立てて言うことではない
いちいち怒っていては 自分が惨めだ
 
やりたければ一人でやればいい
と 心の中でつぶやくようになる
 
こういった作業は 
基本的に嫌いでないところが 困るところだ 
は細かいことが好きだ
1点集中型で 目もくれないで細かいことに立ち向かう
単純作業であれば工夫次第でものすごく効率が良くなる
その工夫を編み出すことが好きだ
父が見せてくれた紙の魔法 あれから
「効率よく作業する」工夫をすること が楽しくなった
 
この性格が仙人の思う壺なのだ
やらせれば そこそこまでレベルが上がる
遅かったらいやみを言えば早くなる
2・3日寝なくても仕上げてくる
経済がついていかないから 
ぜったい放り出さない 逃げ出さない
 
.×12.4の厚紙の板を作ってくれ、などと平気で言う
この道具を使って、こうやって ああやって
自分がやれば5分でできることをわざわざやらせる
 
私が わたしの方法でやれば 多少遅くてもできる
それを、やり方、線の引き方、すべての行程に指示が入る
おかげで 一日かかってしまう
私は1ミリ方眼が見えない
それを方眼紙を使えばできるという。
私が使う方眼紙は 一番細かくて、2ミリ偶数が必須のときだ
通常は3ミリか5ミリ
をれを1ミリを使えばいい,という
そんなことができたらとっくにやってるだろう
あれは色紙と変わりない
 
結局一日かけてつくった
同じ時間を生きているのに 
なぜ人の時間を無駄遣いするのだろう
聞いてみると
「お前が より やりやすいように俺が考えた
 こうすれば、もっと速くできるんじゃないかと
 いろいろ考えたのに。もういい、頼まないから」
工夫というのは 頭の中だけの思い込みでできるものじゃない 

本当に頼まない、なら幸いだが、その言葉は一瞬で忘れる

のでは無く、 
同じことはもう頼まない だけだ
同じこととは 同類のことではない 一字一句違わずに正確に同じことだ


だからまた繰り返す
 
25年以上生活を共にしても 未だに変わらない
「俺は身体障害者」を差別しない
 
そう。差別しない
すべてのことに区別すらしない
障害者は存在しないのだ
 
*の祖母は全盲だった 
親戚にほとんど見えない子がいた
 
信じられない
 
今に見ていろだって

汽車の窓から顔を出してはいけないよ

小学5年の時夜汽車に乗って静岡へ行った

 

どこかの駅で暇になる

5才下の弟が一緒で母は弟を視ている

 

待ち合わせだろうか、汽車は動かない

 

ヒマ

外は真っ暗

 

ヒマ

ちょっと窓の外を見る

窓から首を出して見る

遠くにとっても明るい光があった

ものすごく明るくてワクワクする

小さかった光はどんどん大きくなる

まぶしい程の光は

ふーっと見えなくなった

首を引っ込める

刹那? とたん? 

一秒もたたずして 言いようのない音と共に突風に襲われる

 

声も出ない

唖然である

 

間をおいて 納得する

ああ、あの光は隣の線路を走り抜けた汽車の明かりか・・・

母に見られていなかったことに安心する

 

3年の時の吸い込まれる風もすごかった

 

汽車って・・・・接し方で危ないものだと改めて思い知る

 

密かに自分を戒める

 夜は汽車の窓から顔を出すのはやめよう

 

学校のお客様 3 ながまち{長町}で等間隔を身体に刻む

家の近くに長町というまっすぐでなが~い通りがあった

先が見えないほど(☆には)まっすぐでひたすら長い

道路はコンクリの正方形の板がはめ込まれていてとってもよい

母に言わせると ただのコンクリを並べただけで舗装じゃないのだそうだ

そんなことはちっともかまわない

道路が全部マス目上になっている

しかも白い 美しいのだ

大のお気に入りスポットだった

学校に行かない☆はそこではねる

一マスおきに着地するようにしっかり見てはねる

何しろ何処までも続くのだから真剣にはねる

コレが意外に難しい

ちょっと気をそらしても疲れてきても真ん中に着地できなくて次は外してしまう

マスターするまで☆は諦めないのだ

誰も声をかけてこなかったから相当の日数居座った

 

医大の階段と長町で等間隔マスターである

 

 

 

3K ゴキブリ3 やめてよね

起き上がり朝の支度を始める

我が家は洗面所がないので台所へ行き歯磨きを

歯ブラシを手にいざ口へ

・・・・・・・・・・・・

なんか黒いのが見えた気がする

 ・・・・・・・・・・・・・

落ち着こう で 息をのむ

 

歯ブラシのブラシ部分に大きく黒いのがくっついて動いている

刺さって逃げられないらしい

じっくり見始めて 逃げる前に捨てることにした

いらない袋に入れてゴミバコへ

 

さわやかな朝は何処へ行った

 

見えて良かった

気づいて良かった

視力があるしあわせに心底感謝

 

 

今年は娘がいなかったから2月のゴキ退治サボったんだよなぁ と 大反省

夜のゴキブリ退治を再開し朝一番にほうきとちりとりを手に回収したゴキの数を数えるのである

 

もちろん歯ブラシは確認の上使う

一年たってもまだ歯ブラシは確認しないと気が済まない

二年たっても変わらず

3年たって気を引き締めなおすのである

3K ゴキブリ 1

本歌

ポケットの中にはビスケットが1つ

ポケットを叩くとビスケットは二つ

替え歌

台所に大きなゴキブリ発見

殺虫剤かけたらゴキブリ二つ

 

 

異様に長いゴキブリを発見

あまりの長さにガン見した

そばまで寄っても動かない

ぜーんぜん動かない

何だろう・・?

どう見ても、何度見てもゴキブリの色

そこで殺虫剤をかけてみる

するとあっという間に二つに割れて逃げる

集中すると無言の☆、両方殺虫剤の餌食である

すぐ、当たり前に、ガスモレ警報器のスイッチを切る

それからゆっくり

☆は大量発生の前段階だと理解して 少しの間棒立ちである

ゴキブリのアレ初めて見た

ガン見したね、ん した

観察したね、ん した

感想は?  無

 

 

あれから何年たっただろう

台所の流しでなが~いゴキブリ発見

最中は 動けない逃げられない と知りゆっくりしっかり退治した

大量増殖を阻止して満足

今回は二度目なので観察はせず速退治

 

特別は認識しない

小学校の入学式からあった祭壇は美しかった

見たい 触りたい 後ろに行きたい

 

祭壇のある部屋は入るとかくれんぼをはじめるから
立ち入り禁止だ ひっくり返されたら
そりゃ 大事だもんな

お葬式の数日間、親の顔を見ていない
親の方はちゃんと☆を見ていたようで
「いなかった」と言ったら
「そんなことない、毎日会ってた」と言われた

☆は会うだけではたとえ親でもわからない
声を聞かないと、話をしないと、わからない
姉がずっと一緒だったので心細くもないし
忙しいのだろうと思って探しもしなかった
後からおもうのだが、
母が黒い服を着ていると確認していなかったと思う
普段と違う姿には☆の目も頭もついていかない
そばにいても母だと思わない可能性が高い
何しろ ☆の認識方法最重要は色と声だ
普段ありえない色だと 誰であれわからない
声が聞こえなければ 知らない人だと思い続ける

そのうちに祭壇も消え 親ともめでたく合えて

葬式饅頭もなくなって

めでたしめでたし