病院というところは理解できないことをする
「専門分野」をもっと意識するべきだ
せっかく専門医師をそろえておきながら
「どうせ同じことをするのだから」と無視して患者を振り分ける
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手首専門
舟状骨骨折と診断され一週間もすると、ギブスがゆるくなってきた
親指がひっかっかってかろうじて抜けないけれど,
ブカブカで、ぬきたくなってしょうがない状態、
最初から緩めだったけど初体験でそんなものだろうと思っていた
しかし ほっとくわけにも行かないし,
かといって,また病院でけんかするのも気がすすまない。
だいたい納得できずに言いなりになって手術はいやだ。
そこであう人あう人片っ端から意見を聞いた。
そんな時、手首専門のお医者さんを紹介してくれた人がいた。
そのお医者さんは 自分のところは遠いので
こちらの地域の「手首専門」の整形外科医を紹介してくれた
なんと,そこは先日から行きかけの病院である。
手首の専門医がいながら
手首の患者をほかの医者に振り分ける?理解できない。
とにかく先生を変えて新たに予約を取った。
ちょっと見方を変えれば
せっかくとったレントゲンも無駄にはならないし
もう迷子にはならないし
カルテを作るのに何時間も待つこともないだろう
とは言ったものの 先日あまりに頭にきたものだから,
当時、(パソコンはゲーム以外で触ったことがなかったが)
かな入力でポチポチ、キーを捜しながら,
この一連の事件を書き留めた。
なにしろピアノはダメでパソコンはいいのだから、
覚えるチャンスとばかりパソコンに向かった。
これをもって行けば説明しなくて済む、
と印刷し,持参した。
手首専門の先生の診察室は入ると
目立つように荷物置き場があった。
前回の叱られながら探した記憶が和らぐ。
それまでの経過を書いた,(始めてのワード作品)
を手渡し、読み終わるのを待った。
少々雑談し、レントゲンを見た。
前回は先生の机の前にレントゲンの場所があったが,
ここでは壁側にあり,立ってみるようになっている。
そこで,遠慮せず顔をくっつけてよーくみた。
☆;やっぱりひびに見えます。
先生T;これはひびですよ。先が離れて,
骨の真中辺まで筋が入ってますね。
☆;骨折と言われましたが
T;10年か15年前から
ひびという言い方をしなくなったんです。
だから若い先生はひびも骨折も、みんな骨折なんですよ。
状態に違いがあっても処置は同じだからでしょう。
手術はここにスクリュー、要はネジ を埋め込みます。
ネジはお互いの骨を引き合うように働いて
だいたい1週間で元の位置に戻します。
手術をしない場合はギブスを2ヶ月もつけているのに対し,
一週間でギブスをはずせます。
☆;2ヶ月ですか。この間4ヶ月といわれましたけど,
T;私は2ヶ月ではずします。
☆;2ヶ月で治りますか」
T;治りますよ,
20代だったら100%とはいえないけれども,
98%は治ります。
私やあなた、ほぼ同じ年ですが,くらいだったら、
そうね,85%は間違いないでしょう。
☆;じゃ,ギブスで治してもいいわけですか、
T;ギブスでも治ります。
ただ,じゃ,なぜ手術するか、ということになりますが
この舟状骨骨折というのは20年前までは
ギブス以外に治しようがなかったんです。
しかも非常にくっつきにくいため,
ギブス期間が長くなったりして,厄介な骨折でした。
手術するようになってから、1週間でギブスがはずせて,
後遺症がほとんどなく治るようになりました。
☆;後遺症って?
T;ギブスで治した場合、手首の動きが悪くなります。
☆;手首ってそんなに動かなくなっちゃうものですか」
T;なりますよ。
ギブス3日ではっきり違いが出るくらい
手首というのは動かなくなります。
若い人は元に戻りますが。年を取るにしたがって,
元に戻らない人が,多くなりますね。
私の年では、完璧に元に戻るというのは・・、
可能性は低いです。ただ,ゼロではないですよ。
治ってる人もいます。
☆;手術したばあいの後遺症は?
T;握力が落ちます。これも、若い人はもとに戻りますが
左右の握力差が逆転するくらい落ちます。
完全に元に,は難しくても,左右差がないくらいまでは
回復する可能性は十分あります。
ギブスをすると手(腕も)の筋肉が落ちてしまい
なかなか戻りません。
とうぜん握力も落ちるわけです。
手術をした場合は、
握力の低下だけで抑えられるということです。
もし私が,同じ骨折をしたとして,手術なら復帰できますが,
手術しないで治したら復帰できる自信はありません。
それくらい舟状骨骨折に関しては画期的な進歩です。
というわけで手術にふみっきった。
つけ直したギブスはコロンコロンして分厚いが,
親指がしっかり固定され,残りの指がかなり自由に動いた。
ピアノを弾こうがパソコンをいじろうが好きにしていい
とても快適で,たいへん気にいった。
但し、ピアノは弾けない なぜか
親指の付け根の部分は特にギブスが分厚くできていて
ピアノに直接あたってしまう。弾く姿勢を取れない
だから、弾いていいわけだ やれるものなら・・
手術は入院なしの 日帰り手術で,
家を空ける心配もしないですんだ。
手術中はモニターを見せてもらい、
説明を聞きながら進んだ。
ネジ(スクリュー)を見せてもらったが,
ものすごく大きく見えた。
T;こんなにちいさいネジですよ
☆;ええ、大きい。
と つい言ってしまったが,後からよく考えれば、
どでかピンセットにつままれた
2センチのネジが 私にみえるわけがない。
私が見て大きいと思ったものはピンセットだったのだろう。
普通だったら考えられない間違いだが十分ありうる。
あれは10センチもあったんだろうな。
そりゃぁ、おおきいよ。手をつき抜けてしまう
手術後の注意事項はごくごく簡単で,
痛み止めは1錠も飲まなくてもよいが、
炎症止めの抗生剤はなくなるまで飲むこと。
手はちゃんと釣って下に下げないこと。
それだけだった。
手術当日は家を11時半に出て手術後は薬局により,
高校生の通学バスを待ってスーパーで買い物をした。
家に帰っても痛みはなかったが,
夜になってがんがん痛み出し,痛み止めを2日間飲んだ。
炎症をおこして再手術はいやなので抗生剤は指示通り飲んだ。