自転車 3 世の中で一番信用ならない単語 「大丈夫」

大丈夫という言葉ほど

いいかげんで信用ならない言葉はない

・・・・・・・・・・・・・

   それでも

 

私が小学校3年のころ

姉は自転車を買ってもらった。

 

そのころ私は三輪車で走り回っていた

えっ? 小学3年で三輪車?

と疑問に思って正解。

 

自転車をひっくり返してから

自転車で遊ぶことを親は好まい

なにしろ無鉄砲だから

それに後輪を回しつづけるのにもさすがに飽きた

三輪車は家にある

 

ちゃんと乗ってこいで遊んだ。

 

3年にもなるとそれがとてもしんどい。

それでもがんばって乗ってこいだ。

だって・それが自転車と同じだから

 

そのうち、こぐとひざが頭に届くようになり

限界と言うものを感じざるをえない

 

今度はハンドルを握り後ろに足をかけて

ケンケンの要領で走った。

スケボーにハンドルがついた感じ

これはすばらしい。

助走すると猛スピードで飛んでるようだ。

けった足を後ろに伸ばして風を切る

風で髪が後ろへなびく

もちろん その時代だ、スカートだよ 問題ない

オオ なんと気持ちよい!

 

そんなころ姉が自転車を買ってもらった。

もちろん ☆は三輪車で追いかける

姉は少し乗れるようになると私を乗せて走りたがった。

 

大きな自転車に乗りたい

大きな自転車は☆の夢

大喜びで後ろに乗る

 

自転車はしずかに走り出す

何もしなくてもまわりの景色が

後ろへ、後ろへ・・・

すばらしい

 

景色が グラっと大きく回ったと認識したころには

地面の上 

自転車とともに転がった。

 

姉は? いない。

危なくなると姉は逃げる。

自転車をほうって自分だけ飛び降りて逃げる

運転手のいない自転車は 想像通りの動きをする。

 

「今度は大丈夫」

「もう上手くなったから大丈夫」

「一人で逃げたらいけないって言われたから大丈夫」

 

何度姉抜き自転車と運命を共にしたことか、

とうとう親は補助輪を買った。

 

「ほら、これがついたから 絶対転ばないから 大丈夫」

 

補助輪は溝に落ち

姉は今まで通り逃げ

私はそれまで以上の怪我をした。 

 

それでも自転車はすばらしい

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