思想封じに☆は沈む

仙人の辞書の「迷惑」は己にかかるモノであって他人にかけるという概念すら書かれていない

人が迷惑に思っているなんてみじんも気がつかない

 

 

仙人の親の家と☆の家は血縁の全くない縁のある家だ

東京へ出るときは当たり前に宿にする

故に気を許す場所である

 

仙人はその家の長男だ

仙人の親の家でくつろいでいると

「おまえはだめな人間だから僕と結婚して何でも言うことを聞かないともっとだめな人間になる」

 

普通なら聞く耳を持たない言葉である」

生涯を持って生まれた☆にとっては「だめな人間」は耳たこである

いくら言われても いやな気分だけでそれ以上にはならない

そんなことを言う人を好きになる必要もない

つきあう義務もない

勝手にほざけ、 である

 

たぶんだが、父が「おまえはだめな人間だから言うことを聞かなくてはならない」と刷り込んだに違いない

父の言葉には☆は逆らえない 逆らわない

仙人の言葉は逆らうことを許さなかった 

いいや、気を許していた隙を突かれて動揺している内に何度もかぶってくる「おまえはだめな人間だから言うことを聞け」という暗示に飲み込まれてしまった

 

「ああ 逃げられない、」

かなしいかな あらがえない 諦めてしまった

それからひたすら 「おまえはだめな人間」を繰り返されておぼれていく

 

母は反対してくれた そうだ

父は母に「じゃ、おまえが一生☆のメンドウを視る気か」ととう

母は「それはできない」と反対することをやめた と後から聞いた

 

家の名を汚す存在は父の汚点で敷かない

ホシがどんなに自立しようが努力しようが戸籍から消えることを望まれる

その当時☆は大会社で自立生活をしていた

家に経済的迷惑はかけていなかった それでも邪魔

存在自体が邪魔だと改めて思い知らされた

 

父と仙人の願いは叶ったのである

ホシは墓屋の外だ

 

逃げ道を奪われ狩られた☆には「ひたすら迷惑」でしかない

☆は医大の蛇を思い出す

蛇のえさに生まれついたのだろう

そうに違いない

諦めることを受け入れてしまったあの時から

ホシは餌の運命から逃れられない

ホシには「すばらしい出会い」もたくさんあった

仙人との出会いは☆「最大最強の負の出会い」で

あらがえなかった自分を呪いたい

 

それでも何度も思った

母上様 もうちょっとがんばってほしかった

思う回数以上に落ち込む

やっぱり自業自得 諦めた時点ので☆の負けだ

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