聖女を育てよう ウサギとカメ

幼稚園に入る前から父はよく本を読んでくれた

国語教師である父の音読は絶品である

 

 

ウサギとカメ

 

絵本に見開きいっぱいに 真っ白くて大きな赤い目のウサギが描かれ 草の中に小さくもないカメがいた

 

うさぎは足が速いのが自慢だった

 

得意な力は見せびらかしたくなるのは当然である

足がとびきり速くないと命を刈られるなどとは絵本には載っていないが本来たいへん重要なことだ

 

にも関わらず

おごったウサギは努力のカメに負ける

努力は天才より尊い などと教え込む

なわけあるか、と知るのは何十年も後になるのだが、

 

☆はすなおに努力すれば何事もなせる、と刷り込まれる

星はうさぎなのにカメになれと言われる

☆はうさぎどしだから・・と良いようなことを言って持ち上げてカメの方が優秀だと諭す

 

いまなら 父親のすることか、といえるのだが・・・

 

父は正しいのだ

イヤミなど☆の理解外である

父の教えは

カメ=他人=はすばらしい努力家でウサギ=☆=は愚かな天狗である

☆は素直な生徒であった

どうしようもなく悲しくなる

 

兄弟はその決まりの外にいて 家の中では勝つために精を出した

父は優秀である

兄弟で発散できるように あるいは 自分の目の届くところでガス抜きするように環境を整えた

 

絵本では狐が公平な者として 審判をする

☆は狐をすばらしい動物だと思い込む

公平を装うキツネはしたたかである

父はキツネが好きなのであろうか

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