紳士服は作るのが面倒
父は身長174センチ、大正生まれでは珍しいくらいに背が高い
背が高い、と言うことは既製品のズボン(当時はスラックスとは言わない)がない、Yシャツの手も短い で オーダーになるが普段着オーダーでは金銭的にやってられない
家庭科の教師の母が紳士服を手作りする羽目になる
母はいう まえたてなんて面倒なことしてられない 男物のズボンの前開きなんて細かい生地を何枚も使ってメンドウったらありゃしない
☆には全くわからないが熱心に聞く
母はニヤッと笑って だから女物の作り方で男物に見えるように工夫するのサ
自慢である、が こういう工夫話は逃さず聞くに限る 絶対役に立つ
父は母の手作りは柔らかくとても着やすいという
二人とも満足、平和である
☆は成人してから母にミシンをプレゼントした
母のとびっきりの笑顔を見た