ニワトリとは食料である
増やすために生を受けた「かわいいヒヨコ」は
子供等の手で可愛がられ 守られ 暖められて
ニワトリの姿に近づくころ食料の集団に戻っていく
ヒヨコとニワトリは完璧に別物だった
☆は集団の中の一羽を見分けることができない
すべてのニワトリは餌に集い 泥棒を嫌う
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◇ 風呂敷
ニワトリは昼間庭に放され草をついばむ
毎朝のタマゴ泥棒と夜に現れるネコ以外の敵はない
と、おもうのは あさはか というものだ
たまに鶏を風呂敷に包み肉屋さんに持っていった。
きっちり縛られた風呂敷の中で
声も立てずもそもそしている暖かいニワトリ
私が持つと逃げ出すからと 母が持っていく。
肉屋さんは風呂敷のまま受け取って ○時に来て下さい、という。
その時間には私一人で行くこともある。
風呂敷の中身は、もう逃げる心配がない
この流れに疑問をもったりかわいそうだと思ったことがない。
鶏は食料だから
それどころか その晩は 生まれる前の
殻のない、黄身だけのタマゴがたくさん食べられる
内臓は大の苦手だけど 茶色の山の中にひときわ目立つ
「美しい君(黄身)は たまらなく魅力的だよ。」
以前可愛がったヒヨコかもしれない なんて
コレッポッチ? どれっぽっち つまり全く
考えもしない