仙人物語11 メッチャこだわる 食2

人徳者の仙人は時々お土産をいただく

カップケーキが五種類五つ

長男6才と4才の双子女児 仙人 私
権力順か早い者勝ちか好きなのを選ぶ

仙人は言う 一口ずつ頂戴
誰も逆らわない
スプーンで子供のカップから取る
一人が なくなる と 泣く
仙人は そんなことない と反論

全種類食べたいからって 子供から取るか?
  ふ つ う

私はそんなに食べたいならどうぞと仙人に贈呈する

仙人は そんなつもりじゃないとあわてる
お父さんのもあげるから・・・

   いらん

権力のある子供は手がつけられない

仙人物語10 めっちゃこだわる 食1 

仙人はおやつ抜きでは生きられない

 

仙人は毎日欠かさずおやつを所望する

駄菓子を食べる人の気が知れない とつぶやく
お菓子とは ふわふわしたモノか和菓子 と定義を定める

稼ぎなどという俗語はおやつの観念にはい

全員一緒に食べないと文句を言うので人数分毎日ふわふわか和菓子

おやつは別腹〈別会計〉

そんな訳あるか! 

凡人であろう私は現状に嘆く

駄菓子だっておいしいし 
エンゲル係数50%を優に超えている現状が痛い

 

仙人は言う 心が狭い と

仙人物語9 仙人は人徳持ち 4

仙人は千里眼で道ばたに目を光らせる

電気屋の駐車場にきれいで大きな冷蔵庫を発見
店に入ってもらってくる
社長さんが2台あるうちの新しくてきれいなのをくれた、

と、仙人は笑顔である

精神を殺し笑顔で
「良かったね」

世間体があるのか 大物はいつも夜中に運ぶ
仙人なら一人でなんとかすれば良いのに
私は つぶやきもしない

新しいものなんてどうせ買ってもらえない
冷蔵庫がないと毎日の買い物が半端なく負担になる

だから 
ホント 良かった ネ

背丈160センチの冷蔵庫 重かった

6年間使った

 

人徳持ちの仙人

次の冷蔵庫も誰かの買い換え時に

「まだ使える」と運送込みでもらってきた

 

人徳より好みを優先したいのは贅沢で傲慢だと言う

仙人物語8 仙人は人徳持ち 3 

「もったいない」の一言が
物乞いを美化する

「モノにも命がある」
「捨てるのはもったいない」

その一言で 知り合いはゴミを持ってくる
宅配便で何箱も送ってくる

衣類のお下がりは5人家族で年収150万にはありがたいよ、
子供服なんてあっという間にサイズアウトだから

でもね、他人の好みばかりでは悲しい

それに、婦人用ショーツまでお下がりはねぇ

ああ、 仙人は気高くていらっしゃるから
お下がりのブリーフも喜ぶ
・・・買わずにすむ、と

仙人物語6 仙人は人徳持ち 1

人間 働き過ぎると贅沢になる
だから のんびり生きるのが良い

と 昼寝する

 

5人家族で総年収150万程度でも
仙人はちっとも困らない

困れば誰かが助けてくれる

それを人徳という らしい

お情けは人徳なしでは受けられない 

 

仙人物語5  仙人は廃屋を愛する 3 

雨漏りしたらバケツを置いて音を楽しむ

バケツですむならかわいいもんだ

 

大型台風がやってきた

大雨様はバケツでは物足りないと お供え物を欲する
たらいも どんぶり様もも動員すると 
雨水打楽器の大合奏が楽しいらしく

もっと もっと と床をも叩く

大雨様と仙人はとても満足

 

屋根下の隙間から天井を無視した大水が
私も入れて、と参加するも

押し入れは布団で音がしない
それでもじくじくと怪しい音を出して
観客に迫る

ーーーー聴いて、気がついて♪

 ああ すごいな
 仙人は絶賛鑑賞 

 手は出さない

後々 屋根下の隙間にいたが張り付いていた
ご本人の布団がなくなるのは問題なのだろう

仙人物語4 仙人は廃屋を愛する 2

竹が伸びて天井を突き抜けたらさぞかし楽しいだろう

 

マジで実体験するとは思わなかった

茨城県龍ケ崎市の竹山前の廃屋に住んでいた頃
物置を貫いた竹に仙人は歓喜に震える

なのに

家の下から出てきた竹は棒で頭をつついていた
さすがに住居を竹には譲りたくないのだろう

仙人物語3 仙人は廃屋を愛する 1

廃屋はは手入れをしなくていい・・・・・まじか

住めなくなったら次へ移れば良い・・・・なるほど

探せばいくらでもある・・・・・・・・・誰が探す? 

家賃が安いのが嬉しい・・・・・・・怠け者の心理だ 

 

 

仙人物語2  序章2

仙人は雲の上の「人類」らしい

生きる「理」が私には理解しがたい
人の世界に住み
仙人が欲する「モノ」しか存在に意味がなく
思考は私の斜めはるか天を行く

 天動説の地であり

 地動説の太陽である

 すべてが己のためにある

あまりに崇高すぎて私は理解したくない
 

 

 

こういうのを超絶傲慢ともいう気がするが
言わぬが である